| 解 答 通常電路には必要に応じて過電流遮断器を施設しなければなりません、それは過電流によって電線や電気機械器具が過熱焼損しないように、また、火災の発生を防止するためです。 しかし電技解釈39条(過電流遮断器の施設の例外)により、次のような電線には過電流遮断器を施設してはいけないことになっています。 @ 接地工事の接地線 A 多線電路の中性線 では、なぜこれらの電線には過電流遮断器を施設してはいけないのでしょうか。 @の接地工事の接地線、この場合の接地線は主に金属製の外箱に接地しているものです、これは漏れ電流による感電を防止するために施されます、したがって過電流遮断器が働き遮断されてしまうと、接地工事の意味がなくなり感電の恐れが出るためです。 Aの多線電路の中性線はこの問題でいくと単相3線式回路になります。単相3線式回路は図1のような回路です。 ![]() では、この単相3線式回路の中性線にヒューズをつけた場合を見ていきましょう、図2はa−b間で短絡して中性線のヒューズが溶断した場合の図です。 ![]() このような場合は次の図3のような電流の流れ方になります。 ![]() この場合5Ωの負荷に200Vの電圧が加わることになり大変危険です。 また短絡ではなくても、何らかの原因で中性線のヒューズが溶断した場合、負荷が不平衡の場合は次のようになります。 ![]() この場合中性線が溶断すると次の図4のような電流の流れ方になります。 ![]() これは、5Ωの負荷と20Ωの負荷が直列に接続されそこに200Vの電圧が加わることになります、そして負荷が不平衡なため、それぞれの負荷に加わる電圧も変化します。 どういうふうになるのか計算してみましょう。 まず回路に流れる電流を求めます。 ![]() それぞれの負荷に加わる電圧を求めます。20Ωに加わる電圧をV20、5Ωに加わる電圧をV5とすると ![]() となり図6のようになります ![]() 20Ωの負荷に160Vの電圧が加わるのでこちらも危険です。 以上のように単相3線式回路の中性線に過電流遮断器は施設できません。 よって正解は ハ. 単相3線式の開閉器の中性極 |
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