解 答


許容電流


電線に電流を流すと、電流の2乗×電線の抵抗に比例したジュール熱を発生します。
   
 同じ抵抗の電線ならば電流の多いほど、また同じ電流ならば抵抗の大きい電線ほど多量の熱を発生することになります。

 そして、電流がある限度を超えて増加すると温度上昇が激しくなり、ついには被覆の絶縁物を損傷、劣化させてしまいます。

 電線がこのような状態にならないで、安全に流すことが出来る電流をその電線の許容電流といい、電技解釈第172条で、絶縁体の材料の種類と周囲温度を考慮して、低圧屋内配線に使用する絶縁電線の許容電流を表1のように決めています。


      表 1 絶縁電線の許容電流(周囲温度30℃以下)
 
導      体 許 容 電 流 [A]
種  類 太   さ 銅  線 アルミ線
単   線
(直径[mm])
1.6以上2.0未満 27 21
2.0 〃 2.6 〃 35 27
2.6 〃 3.2 〃 48 37
3.2 〃 4.0 〃 62 48
よ り 線
(断面積[mu])
5.5 〃   8 〃 49 38
  8 〃  14 〃 61 48
 14 〃  22 〃 88 69
 22 〃  30 〃 115 90
 30 〃  38 〃 139 108
 
電流減少係数

 絶縁電線を合成樹脂線ぴ、合成樹脂管、金属線ぴ、金属管、可とう電線管などに収めて使用する場合、電技解釈第172条の2項で表2のように電流減少係数を決めています。

 これは、がいし引き工事に比べて熱が放散しにくくなるため電線の許容電流の何パーセントまでしか電流を流してはいけないといううことです。


       表2
同一管内の電線数 電流減少係数
3本以下

4本

5本または6本

7本以上15本以下

16本以上40本以下

41本以上60本以下

61本以上
0.70

0.63

0.56

0.49

0.43

0.39

0.34

 問題は、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、太さ2.0[mm]、3心の許容電流[A]はということなので、表1を見ると2.0[mm]の電線の許容電流は35[A]です。

 また、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)というのは図1のように、電線を3本まとめてその上にビニルの外装(シース)を施したものです。

  

 これは、電線1本の時よりも熱が逃げにくいため合成樹脂線ぴ、合成樹脂管、金属線ぴ、金属管、可とう電線管などに収めて使用するときと同じ考え方をします。

 表2を見ると電線3本を同一管内に収めて使用する場合の電流減少係数は0.70です。

よって、600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)の許容電流は2.0[mm]の電線の許容電流に電流減少係数を掛けたものになります。

電線の許容電流35[A]×電流減少係数0.7=24.5[A]

となります。

正解は ロ.24





1Point


電線の許容電流を求める問題は毎年出題されていますので表1の電線の許容電流は覚えておきましょう、またこの問題では電流減少係数が指示されていましたが、電流減少係数が指示されていない問題もありますので表2の電流減少係数も合わせて覚えておきましょう。


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