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平成9年度午後一般問題の解答 
問題20 【 許容電流と電線の太さ 】

解 答  ハ.2.0


解説

  この問題は、電線の許容電流から電線の太さを求める問題です。
まず、許容電流を求めるために回路に流れる電流を求めます。
100[V]、2[kW]の電熱器を使用するので回路に流れる電流は、

   

 許容電流を求めるには、電流減少係数を使います。
 電流減少係数は、絶縁電線を金属管などに収めて使用する場合がいし引き工事に比べて熱が発散しにくくなるため、電線の許容電流の何%までしか電流を流してはいけないことになっています。
 この何%を定めた値が電流減少係数です。
 電流減少係数の値は、電技解釈第172条2項で次のように決められています。
同一管内の電線数 電流減少係数
3本以下
4本
5本または6本
7本以上15本以下
16本以上40本以下
41本以上60本以下
61本以上
0.70
0.63
0.56
0.49
0.43
0.39
0.34
この問題の回路は単相回路なので、電線は2本です、だから電流減少係数は3本以下の0.7になります。
許容電流を求めるには先ほど求めた、回路に流れる電流20[A]を電流減少係数0.7で割ります。

   

この許容電流以上の電流を流せる絶縁電線を使用しなければいけません。
許容電流と電線の太さは次のようになります。

導      体 許 容 電 流 [A]
種  類 太   さ 銅  線 アルミ線
単   線
(直径[mm])
1.6以上  2.0未満 27 21
2.0以上  2.6未満 35 27
2.6以上  3.2未満 48 37
3.2以上  4.0未満 62 48
よ り 線
(断面積[mu])
5.5以上    8未満 49 38
  8以上   14未満 61 48
 14以上   22未満 88 69
 22以上   30未満 115 90
 30以上   38未満 139 108

上の表より、28.6[A]の電流を流せる電線は、許容電流35[A]以下の2.0[mm]以上2.6[mm]未満の電線になります。

正解は、ハ.2.0

1Point
 実際に電気工事をする場合、許容電流の計算は非常に大事になってきます、許容電流を考慮せずに工事すると、電線が熱を持ち電気火災になります。
 電線の太さと許容電流の関係はよく覚えておきましょう。
 
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